緑内障について

こんなお悩みはありませんか?

  • 視界の一部がぼやける
  • 視野が狭くなってきた気がする

緑内障とは

緑内障とは

緑内障は、視神経に障害が起きて、視野が徐々に欠けてしまう病気です。緑内障は「超慢性疾患」で、10~ 20年という長い年月をかけて、ゆっくりと進行していきます。緑内障は一般的には眼圧が高くなる病気と思われているようですが、日本人の場合、正常眼圧緑内障が多く、かなり進行するまで自覚症状がない事が多いのです。

緑内障には、遺伝性があると言われています。御家族に緑内障の方がいらっしゃる場合は、ご自身も将来的に緑内障である可能性があるので、なるべく早く検査を受ける事をおすすめします。

緑内障の症状

  • 視力が下がる
  • 視界の一部が見えにくくなる
  • 目の痛み、頭痛、吐き気(急激に眼圧が上がった場合)

当院での緑内障治療

徹底して病診連携をおこなう理由

当院では病診連携を重視し、特に治療しても短期間で視野が進行したり眼圧のコントロールが不良な方、また、年齢の若い患者様、すでにある程度以上症状の進行した緑内障の患者様は、大学病院などと連携しながら治療をおこなうことにしています。

緑内障は超慢性疾患で、点眼治療をしていてもゆっくりと進行していく病気であり、最終的には手術が必要な場合もあります。当院では最終的なステージに達するまえに、比較的早期に大学病院等専門病院に紹介し受診していただくことで、患者様の病気への理解を深めていただき、最悪手術が必要な場合には、スムーズに治療がおこなえるように病診連携を緊密に行っています。

 また、円滑な病診連携の結果、当院の検査データを利用していただいているので、同じ検査を重複しておこなうことなく、患者様の御負担が軽減されます。
緑内障は、自覚症状のほとんどない病気です。視野の進行は末期になるまで自覚することがありませんし、一度欠けた視野はもとにはもどりません。緑内障の家族歴のある方や、健康診断で緑内障を疑われたら、すみやかに眼科を受診してください。
当院では、OCTの画像や視野の進行度合いを患者様に毎回お見せしながら点眼の処方や変更などを検討していきます。場合によっては、ご家族にお越しいただいて、目薬のさし方に問題ないか生活習慣上、気をつける点がないかご協力をお願いしております。

1カウンセリング

患者さまが今、困っておられることについて、お話を伺います。

2眼底検査、視神経検査、OCT検査、視野検査

神経繊維や視神経の形、OCTをみて、現状を把握した上で、治療方針の見通しをつけます。

3点眼薬の処方

症状の進行を遅らせるための点眼薬を処方します。 
万が一、眼圧が急激に上昇して、急性症状が現れた場合は、手術となりますので、当院と提携している大学病院や地域の基幹病院に紹介させていただきます。

今のところ、根本的な治療法は確立されていません。多くの場合は、点眼薬で眼圧コントロールをして、進行を遅らせることになります。

院長からのアドバイス

緑内障は一生の病気ではあるものの、早期発見して治療を開始すれば、失明を避けられる病気でもあります。OCT(光干渉断層撮影)の進捗によって、まだ視野に異常がでないごく早期の緑内障を見つける事ができる様になりました。また治療も点眼薬だけですむ場合がほとんどです。手術が必要になった場合でも現在は術式もいろいろありリスクも少なくなっています。

そもそも日本人は緑内障が多く、人間ドックだけでは見落とされてしまうことも多いので、眼科での定期検査はきちんと受けて下さい。症状が何もなくても、年に一度は眼底検査を受信されることをおすすめいたします。